NY爆発事件、素朴だった容疑者の「突然変異」 高校時代の人気者に一体何が

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アハマド・カーン・ラハミ容疑者は、家族が経営していたフライドキチンの店の上に住んでいた(写真:Bryan Anselm/The New York Times)

アハマド・カーン・ラハミ容疑者はニュージャージー州にあるフライドチキンレストラン店内のカウンターで働き、その上の階にあるアパートメントで家族と暮らしていた。複数の友人の間ではラハミ容疑者は「マッド(アハマドを短くした愛称)」として知られており、友人が金欠の時は無償で食料を与えてくれたと感謝されていた。

また、ラハミ容疑者は高性能のホンダ・シビックが大のお気に入りで、そのシビックでレースをすることが好きだったという。しかしここ数年、友人の中にはラハミ容疑者の性格の著しい変化に気づいている人もいた。特に、親族の出身国であるアフガニスタンを訪れた後、宗教心に著しい変化があったとの報告もある。

事実、当局関係者によると、ラハミ容疑者は2011年に3カ月間、パキスタンを旅行し、最近は約1年間クウェートを訪れて家族と過ごし、2014年3月に米国に戻ってきた。

帰国後、警察と頻繁に衝突

ニュージャージ州警察によって提供されたラハミ容疑者の4枚の写真

ニュージャージーに戻るとラハミ容疑者はと親族は、近隣住民及びエリザベス警察と対立が絶えない関係になった。ラハミ容疑者がレストランを24時間営業にし、騒がしい客を呼び込んだからだ。長年の衝突により、ラハミ容疑者の家族は、自分たちの信仰する宗教が理由で嫌がらせをされたり、脅迫を受けたとして、町と警察を2011年に告訴。訴訟では、地元の会社員に「イスラム教徒はこの国で問題を起こしすぎる」と非難されたと語った。

現在、ラハミ容疑者はニューヨークとニュージャージーで先週末に起こった爆発を行ったとの容疑をかけられている。彼はニュージャージーにあるバーの玄関口で寝ているところを発見され、警察との銃撃戦で負傷した後に拘束された。

米国に帰化した28歳のラハミ容疑者は、ニューヨーク市から約15マイルのところにあるエリザベス市で暮らし、「ファースト・アメリカン・フライドチキン」の上に住んでいた。このレストランは家族経営で、父モハマッド氏が所有していたと思われる。兄弟の何人かもこの店で働いていた可能性がある。

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