NY爆発事件、素朴だった容疑者の「突然変異」 高校時代の人気者に一体何が
ラハミ容疑者が問題を起こすのは、今回が初めてではない。裁判文書によると、2014年に武器所持の容疑で逮捕されているほか、親戚を刺したとして暴行罪でも逮捕されている。捜査に詳しい裁判関係者によれば、これによりラハミ容疑者は3カ月以上収監された。当局の発表によれば、2008年10月には交通違反切符の支払い拒否で一日収監されたほか、2012年2月に保護命令を破ったとして収監されている。
また、裁判文書によると2005年には、ラハミ容疑者の父親が破産申告。銀行残高は100ドルのみで、主にクレジットカードによる負債が3万8609ドルあったという。父親とは別れて暮らしており、父には8人の独立した子供がいる。
家族が経営していたレストランは、チーズポテトとフレンドリーなサービスで馴染みの客が多くいたが、近隣住民とは必ずしもうまくいっていたわけではなかった。
「少しミステリアスな雰囲気」
常連客であったエリザベス在住のライアン・マッキャン 氏(33) によると、約10年前にレストランがオープンしてからは、ラハミ容疑者の父であるムハンマド氏はいつもカウンターの後ろにいたそうだ。次第に息子のラハミ容疑者がその場所にとって代わるようになった。最近ではラハミ容疑者だけが店に出ていた。
彼の顧客の中には、ラハミ容疑者が無料で食事をもてなしてくれたという理由から彼を気に入っている人もいた。「彼は無料でキチンをくれていた。彼は私が出会った中で一番人懐こい人だった」と、マッキャン氏は言う。
一方、他の客の中には、彼と親戚たちに何やら不穏な雰囲気を感じたという人もいる。「隠し事をしているような、少しミステリアスな感じだった」と、隣人のジェシカ・カサノヴァ氏(23) は言う。「いつでもあまりにも深刻な感じだった」。
18日の午後10時半、爆弾が爆発したときにジュニア・ロビンソン氏(19) はファースト・アメリカン・フライドチキンにドラム肉とポテトを買いに立ち寄った。その時に接客したのは、父親のムハンマド氏で、ラハミ容疑者はそこにはいなかった。
(C)2016 The New York Times News Services
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