大手不動産4社、住宅見込み客“争奪戦" 最後発の三菱地所、有楽町にワンストップ営業拠点を開設
こうした総合営業拠点の開設で先鞭をつけたのは東急不動産だ。東急不は11年9月、JR渋谷駅前に「ブランズ ギャラリー」を開設。都心立地のコンパクトマンションの販売を、この場所に集約した。同年10月には、住友不動産が新宿や池袋など首都圏のターミナル5駅に「総合マンションギャラリー」をオープン。同社が首都圏で販売するマンションすべてを5つの拠点で検討できるように整備した。
三井不はサービス内容を広げて対抗
この動きをさらに大きくしたのが三井不動産だった。三井不は翌12年4月、JR目黒駅前に「三井のすまいモール」を開設し、マンション分譲から注文住宅の建築、リフォーム、賃貸まで住宅分野のあらゆるサービスを1カ所で提供し始めた。東急不や住友不が新築マンションに限定していたのに対し、三井不は一段と間口を広げた格好だ。
ライバルよりも1年遅れで総合営業拠点の開設にこぎ着けた三菱地所。「当社は分譲や管理では国内有数の規模だが、仲介やリフォームの分野はまだ弱い。こうした部分をブランド力アップも含めて強化していきたい」(福沢美之輔・住宅業務部長)。JR有楽町から徒歩1分という抜群の立地を武器に、顧客囲い込み競争に切り込んでいく構えだ。
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