「四季報矢印研究FP会(代表幹事:ファイナンシャルプランナーの河田一希、高橋湧大)」は、私たちの四季報研究の専門チームですが、プロ500のランクイン・オフの追跡も研究対象にしています。
この追跡によれば、明治ホールディングスや東京デリカなどは、2013年新春号ではランクインしたものの、同春号ではランク外となっています。
多くの場合、ランクインの銘柄ばかりに目が行きがちですが、ランク外になった銘柄に注視する投資法もあります。こうした銘柄は投資家の関心が集中しないため、きっかけによっては急上昇する場面があるはずです。
前号には本命、期待、注目のいずれかにランクインしていたものの、今回ランク外になった銘柄については、プロ500をしばしの間、脇に置き、「本体」である『会社四季報』で銘柄研究をすることが将来の上昇銘柄をつかむチャンスとなります。また、これこそが遅すぎた上昇株です。
こんなときは、たとえていえば、「スポンジの姿勢」が大切です。最も水を含んだスポンジではなく、乾いたスポンジでなければなりません。乾いたスポンジは急速に水を吸い上げます。つまり、将来上昇する銘柄を発掘するためにはつねに乾いたスポンジ状態にして、あらゆる変化をキャッチする準備が少数の株式投資勝ち組には不可欠なのではないでしょうか。
上昇銘柄の的中率が高いことで、プロ並み個人投資家から評価が高い『会社四季報プロ500』ですが、こうした意表を突く活用法によって、「プロ500」を3倍使いこなすことができます。