新型AppleWatchの進化は想像を超えていた 「Suica」と「ポケモンGO」だけではない!

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4つ目の魅力はApple Payだ。米国などすでにサービスを開始している9カ国では、Apple Watchを使って手首でクレジットカード決済を済ませることが可能となっている。筆者のApple Watchにもカードが登録されており、荷物を持っている際にポケットから財布やiPhoneを出さずに決済できる点は非常に便利だ。

2016年10月に日本でもApple Payが開始される予定で、日本向けのApple Watch Series 2にはFeliCaが搭載され、店頭でiDもしくはQUICPayでのカード決済に加え、Suicaの利用が可能になる。Apple Watch Series 2は、iPhone 5以降のiPhoneとペアリングすることができる。つまり、iPhone 6やiPhone 6sを使っているユーザーも、Apple Watch Series 2を手に入れれば、iPhone 7を購入しなくてもアップル PayによるSuica利用が可能になる。

なお、1つのデバイスに複数のSuicaカードを登録することは可能だが、1枚のSuicaカードを複数のデバイスで利用することはできない。

コラボ、ポケモンGO、楽しさは広がる!

Apple Watch Series 2では、新たなコラボレーションも登場する。高級ブランドエルメスとのコラボモデルには、38ミリケース向けに2つのバンドとバックルを持つ「ダブルバックル・カフ」、42ミリケースには、腕時計でもおなじみのディプロイアントバックルが追加された。いずれも9月23日発売となる。

さらに、GPS搭載を機に、Nikeとのコラボレーションモデル、「Apple Watch Nike+」が追加された。アルミニウムのApple Watch Series 2をベースに、すぐにNike+アプリを起動できる特別な文字盤とバンドを組み合わせている。バンドは、アップルが用意するエラストマーのシリコンバンドよりも厚手で、印象的なドットの穴が空けられ、蛍光イエローは活発な印象を与えてくれる。こちらは10月下旬に発売される。

また、9月7日の発表会では、ポケモンGOを開発するナイアンティックのCEO、ジョン・ハンケ氏と、グーグル時代のエイプリルフール企画でポケモンGO開発のきっかけを作った日本人エンジニア、野村達雄氏が登壇し、ポケモンGOのApple Watchアプリを披露した。

バックグラウンドでタマゴのふ化までの距離をカウントしてくれるほか、ポケストップに到着するとApple Watch上でアイテムの回収ができる。またポケモンとの遭遇を手首に通知し、アプリから捕まえることができる。

Apple Watchよりもはるかに安いポケモンGO Plusも9月16日に発売されるが、さすがに通勤するスーツとコーディーネートすることは考えにくい。スマートにポケモンGOをプレーなら、Apple Watchはよい選択肢になるだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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