改札や駐車場に広がる鉄道信号大手の応用力 女子鉄アナが「日本信号」の凄い技術力に迫る

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――そういった幅広い分野を手がけられている御社ですが、「日本信号」というだけに信号専門といったイメージを持たれているのではないかとも思います。その点で、企業イメージのアップなどについてはどのようにお考えですか?

ご指摘の通り「もっとPRしなきゃいけないんじゃないか」と言われるのは確かで、「信号」という名前は変えた方がいいんじゃないかという議論もあったようです。ただ、日本信号という名前には「日本のサイン」という、日本の行く先を照らすような、そういうイメージもあるので。

「行ってきますからただいままで…あなたのそばに日本信号」というキャッチコピーがありましたが、家を出てから帰るまでに一度は弊社の製品を目にされているんじゃないでしょうか。電車はもちろんですし、交通信号もあります。ビルのセキュリティゲートなどもやっています。

そういえば、遅延証明書が発行される改札機も作っているのですが、これはもともと、空港向けの機器で使っているプリンターの技術があったので、それを応用して使っています。

――これは目からウロコの改札機ですね。空港のボーディングの時の装置も御社で作られているんですか?

そうです。飛行機に乗る時にタッチする、あの機械もうちでやっています。あのサウンドは結構凝っていまして、連続して2通路で2人通っても識別できるように変えているんですよ。

駐車場のあの機器も…

――初めて知りました!あれ、すごく音の響きがいいですよね。「これから飛行機に乗るぞ!」という気分になりますね。

あと、駐車場や駐輪場などもやっています。実はパーク24さんの「タイムズ」の駐車場にあるフラップ、あれは機構的にいうと、遮断機や転轍機(てんてつき、ポイントを転換する機器)の機構の応用なんです。非常に強固で乗り上げても壊れないという部分と、転轍機は常時電気を通しているわけではないので、あまり電気を使わないという点ですね。

信号だけでなく「えっ、そんなことも?」というように、今やっているさまざまなことが認識される機会が増えてきました。これから皆さんの目に届くところがどんどん増えていくのではないかと思います。

インタビューを終えて「ぜひもっとPRを!」
今回の取材を終えて、いかに日本信号さんが交通インフラの“縁の下の力持ち”として日本を、世界を支えているのかを再認識・再発見することができました。さまざまな場所で日本信号さんのマークを見るとどこか誇らしい気持ちになるのは、鉄道ファンの方なら共感していただけることと思います。グローバルな視点と日本の視点の双方から、時代に則したいろいろなサービスが今後も生まれ続けることが楽しみでなりません。やっぱり、ぜひもっとPRしていただきたいです!(笑)
久野 知美 女子鉄アナウンサー

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くの ともみ / Tomomi Kuno

フリーアナウンサー、女子鉄。ホリプロ所属。旅行が趣味で、大学時代よりアメリカ・イタリア・インドネシア・コスタリカなどさまざまな国を訪問。国内は「青春18きっぷ」でおトクに巡る派。鉄道関連のTVやラジオ・イベントでMCを多数務め、テレビ朝日「お願い!ランキング」ほかゲスト出演も。

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