技術系社長としてのこだわりも
――さっそくですが、6月に社長に就任されたとのことで、ぜひ意気込みをお願いします。
歴史が長く、社会交通インフラでみなさんに喜んでもらえるような事業を営んできたというのは素晴らしいことですので、今後も継続、拡大していきたいと。ですから、第一義的には持続成長ができる会社にしなければいけないというのが、当面の私の課題ですね。
――社長はどのようなご経歴なんですか。
私自身は技術屋で、最初はいわゆる情報システム関係の設計・製造をしている事業所に配属になりました。当時世界で初めてだったと思いますが、磁気チケットを用いた航空会社の搭乗管理システムに携わりまして、その後、駅の自動改札が普及する流れの中で、そのシステムエンジニアリング業務を担当しまして、そのあと海外でもそういう業務をずっとやってきました。ですから、今も技術的なテーマに関してはかなりこだわりを持っています。
当社は鉄道の信号保安という、鉄道を安全に制御しながら事故のないようにコントロールするシステムを納めるのが基幹となる会社として始まりましたが、今は自動改札機や券売機などの駅に置いてある営業機器、道路交通の信号制御などさまざまな事業を行っています。例えば鉄道信号から来るいろいろな情報をそういった駅などの機器に反映させるなど、今は複合的に新しい技術を使ってサービスを生み出すことがどんどん増えてきています。
やはりこれからは、集約化されたシステムで最大限のサービスを提供するという考え方が必要です。私も「ワンストップ・ソリューション・プロバイダー」という造語を作らせてもらいましたが、鉄道だけとか、道路信号だけといった単一の事業だけでは分からない部分が私どもには分かるんじゃないかと。そういうノウハウを複合的に持っている会社は非常に少ないと思います。
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