和製EVスポーツ、量産型スペック明らかに 1台800万円、13年度は限定99台を販売

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国産“テスラ”ともいえる日本初のEV(電気自動車)スポーツカー、「トミーカイラZZ EV」の量産モデルが4月2日、京都市東山区の青蓮院門跡で報道陣に向け、公開された。

時速100kmに達するのに3.9秒と、ポルシェ上回る

京都のEVベンチャーであるグリーン・ロード・モータースが今回、初めて公開したスペックは、車両重量850キログラム、全長3.8メートル、全幅1.7メートルとやや小ぶりな車体。

とはいえ、最大出力は225キロワットで、ガソリンエンジン車に換算すると最大出力で305馬力というモンスターマシンだ。停止状態から時速100キロメートルに達するまでわずか3.9秒と、ポルシェをも上回る性能を発揮できる。1時間の急速充電で120キロメートルの走行が可能で、オプションの電池を付けることにより200キロメートルまで伸ばすこともできる。

価格は800万円(税別)とやや高額。だが、スペックも形状も定かではない時期から、すでに月平均10件程度、累計100件超の問い合わせが入ってきたという。

社長は「2015年には累計1000台販売」と意欲

量産型のデザインを手掛けた西田典幸氏は、「止まっていても躍動感にあふれる形状を目指した」と語った。西田氏は公道を走れるレーシングカーとして今から12年前に発売された、ガソリン車の「トミーカイラZZ」でもデザインに参画していた。

2013年度は限定100台を生産し、展示車を除く99台を売り切る予定だ。完全受注生産となるため、4月から受注を受け付け、納車は10~12月からの予定になるという。

99台の受注を受けた段階で予約を打ち切り、その後は生産体制が整ってから。4月2日からインターネット上での先行予約も開始している。小間裕康社長は「2015年には累計で1000台を販売したい」と意欲を見せている。

筑紫 祐二 東洋経済 記者

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ちくし ゆうじ / Yuji Chikushi

住宅建設、セメント、ノンバンクなどを担当。「そのハラル大丈夫?」(週刊東洋経済eビジネス新書No.92)を執筆。

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