キラキラは気の毒?増える「しわしわネーム」 芸能人の名前にもじわじわ異変
これら古風な名前は“キラキラネーム”とは反対に“しわしわネーム”と呼ばれ黒木華、木村文乃、野村周平、門脇麦といった俳優陣のほか、リオ五輪で世界を沸かせた男子体操日本代表の白井健三など、多くの有名人がいる。名前の由来はさまざまで、
「黒木さんは“春のように華やかに生きてほしい”という思いが込められているそうです。
白井さんはお兄さんが2人いて、お父さんの名前の1文字ずつを、それぞれお兄さんの名前に付けたそう。もう漢字がない、と悩んでいるときに見た夢の中で“KENZO SHIRAI(JAPAN)”と、電光掲示板に表示された文字を見たことから、健三と名付けたとか」(スポーツ紙記者)
名前の印象が、人となりや特徴よりも強く相手に焼きつく場合もある。特に芸能人は、仕事を左右することも。
「明治の初めに戸籍制度ができた際、芸能人だけは本名とは別に名前を持ってもよいという通達が出されました。例えば、演劇をするときに18歳くらいの子の恋愛を描いているのに、本名があまりにも古い名前だと、鑑賞する人が入り込めないからなんです」(前出・牧野さん、以下同)
逆に、あまりにも変わった名前でも感情移入しにくい。そのため、昔ながらになじみ深く、誰でも読める“しわしわネーム”の有名人が好まれる傾向にあるのだ。
「さらに、一般的には古風な名前は堅実そうで安心感があります。逆に、奇抜な名前は行き当たりばったりで付けたように感じるため、いい印象を抱かない人も。最近では、個性的な名前は、受験や就活などで不利になると言われることもあります」
キラキラネームは虐待という人も
そんな風潮もあってか、“しわしわ”ブームは一般家庭でも起こっているようで、リクルーティングスタジオ『'15年赤ちゃん名付け男女トレンド』では、男の子の13位に「一郎」、女の子の9位に「文子」、19位に「徳子」などがランクイン。
じわじわと“しわしわ”が増えている。