スクエニ、「ドラクエ」「FF」頼みの限界

和田社長退任でも、拭えぬ不安

買収戦略が空振りしても、これまで本業の儲けを示す営業損益で黒字を確保できていたのは、国民的な大ヒットゲームである、旧エニックスの「ドラクエ」、旧スクウェアの「FF」の存在があるからだ。両タイトルは新シリーズのみならず、旧作を最新のゲーム機向けに作り直す「リメイク版」も多数投入することで、ヒットを作ってきた。

しかし、もはや過去の遺産だけではしのげなくなっている。和田氏は会見の中で「(自身がスクウェア社長に就いた)01年から06年までは、現状のビジネスモデルの延長で、状況は良かった。ところが、それ以降に携帯電話向けゲームが普及するなど、ゲームが多様化し、家庭用ゲームへのリソースが手薄になっていた」と振り返った。

ゲーム初心者には敬遠

ゲームの多様化に対する対応という点で、スクエニは先進的だった。02年には「FF11」でFFシリーズ初となるMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)を開始し、累積営業利益は400億円規模に達している。ただ、MMORPGは一般的なゲームユーザーに敷居が高いのも事実。最新作を含め「モノづくりにフォーカスし過ぎた」(和田氏)結果、ゲーム初心者には敬遠されてしまった感がある。

松田氏は98年スクウェアに入社。「リストラ請負人」として今年6月新社長に就任する

経営陣の刷新により、はたしてスクエニは変われるのか。

「全業務、全事業、全てのアセットをゼロベースで見直す」と、会見で意気込みを語った松田新社長は和田氏から4歳年下の49歳。三井生命保険、アクタス監査法人を経て1998年にスクウェアへ入社後は、一貫して経理財務畑を歩んできた。

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