最新鋭データセンターに行ってみた

伊藤忠テクノソリューションズが公開

天吊空調方式で、スペースを広く活用できる

企業のコスト削減や災害時の事業継続、セキュリティ対策、クラウドサービス利用など、さまざまな観点から需要が高まるデータセンター。データセンターはサーバーなどの情報機器の預かり、貸し出しサービスを行う。いわば、高付加価値型の特殊不動産ビジネスだ。

伊藤忠商事系のシステムベンダー、伊藤忠テクノソリューションズでは、現在、全国5拠点のセンターが稼動しており、総床面積は8万4000㎡と国内でもトップクラス。同社は今回、横浜のデータセンターを増強し、新棟(北館)を建設。4月1日の開設を前に報道陣に公開した。

外部の地面に接する壁と建物の間に設けられたすき間

免震ゴム

1987年開設の東館、2001年開設の西館に続く北館は最新鋭のデータセンターだ。地下1階、地上4階建ての鉄筋コンクリート造で免震構造となっている。阪神淡路大震災や東日本大震災クラスの地震にも十分耐えられる設計だ。センター全体は地盤の強固な内陸部に位置しており、津波の心配もないという。当然だが、非常時でもセンターを稼働できるよう自家発電設備も備えている。

地震からいかに建物を守るのか。新センターでは、地下2階部分に地震の揺れを吸収する「免震ゴム」が合計21本設置されている。触ってみると、感触もゴムそのもの。ゴムの揺れ幅を考慮し、外部の地面に接する壁と建物の間を80cmほど空けている。地震発生時には50cm程度にまで縮むこともあるという。

まだ何も置かれていないマシンルーム
壁はぶち抜き可能だ

開設前ならではの光景だろう。まだサーバーなどが置かれていないマシンルームで、広さは210~250㎡だ。新センター全体ではこうしたマシンルームが15区画ある。壁を撤去し、2区画をひとつにまとめて利用できるのも特長だ。また、顧客は空調システムについて床下に空調設備がある「床吹空調方式」と天井から吊るす「天吊空調方式」から選択することができる。

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