ポケGOに迫り始めた「流行語大賞病」のワナ 大人気の反動が批判・不満や嘲笑を生み出す
グーグルトレンドで、ポケモン(pokemon)を検索してみると2016年7月に極端なハネ上がりを見せています。
従来の常識を完全に書き換えるレベルで、ポケモンGOが大きな話題になったことが伺えます。ただ、こういったスパイク的にサービスが話題になることは良いことばかりではありません。私が流行語大賞病と呼んでいる現象により、さまざまなデメリットが生じるのです。
ピーク時の負荷の増大
まず最初のデメリットとしてシンプルにわかりやすいのが負荷の増大です。ポケモンGOの日本公開が遅れた理由のひとつにサーバー負荷があげられていたように、短期的にアクセスが集中するのは運営会社にとっては大きな負担です。
たとえば飲食店で同様の現象が発生すると、お店に大行列ができるようになり、常連さんが入れなくなります。
ポケモンGOにおいても、名古屋の鶴舞公園や東京の新宿御苑や世田谷公園に異様なほどの人が集まり、ゴミ問題や路上駐車問題などが注目される結果となってしまいました。本来は、緩やかにユーザーが増えていれば運営側にもノウハウが溜まっていたはずで、ここまで一気にトラブルが起こることはなかったと思われますが、これだけ短期間に大きな話題になってしまっては後の祭り。
このピークによるトラブルが次のデメリットにも影響を与えることになります。
ネガティブなニュースがより大きく注目される
2つ目のデメリットとしてあげられるのは有名税とでも言うべき、注目されることによりネガティブな話題も注目されやすくなる現象です。
たとえば「安心してください、履いてますよ」の決め台詞でブレイクしたお笑い芸人のとにかく明るい安村さんは、話題の頂点で不貞騒動が発覚したことで、大きくメディアに取り上げられる結果になりました。当然、同じ問題が無名の芸人で発覚してもそれほど話題にならないわけです。
ポケモンGOにおいても、ポケモンGOを利用しながらの自動車の運転による事故などがメディアで大きく取り上げられました。ただ、今までスマホを見ながらの運転自体による事故もあったはずでしたが、メディアで大きく取り上げられることはあまりなかったわけです。
ただでも、ピークによるトラブルが発生している中で、このネガティブなニュースが取り上げられやすい傾向が重なると、一つひとつのネガティブなニュースがより大きく注目されるという悪いスパイラルに入りがちです。
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