黒田日銀のキーワードは「シンプル」

金融緩和策は複雑ではなく単純明快に

とにかく表情が豊か。何度撮っても同じに見えた白川前総裁とは様変わり?

白川日銀から黒田日銀へ--。3月20日に就任した黒田東彦日本銀行総裁(前アジア開発銀行総裁)、岩田規久男副総裁(同学習院大学教授)、中曽宏副総裁(同日銀理事)の3人がそろって就任会見を行った。

日銀がどんな資産を購入するかが重要

これまで述べている通り、今年1月に日銀が設定した物価安定の目標2%(前年比上昇率)について、「2年で達成できれば好ましい」と、目標達成のメドを改めて示したうえで、「できることは何でもやる」と断言。定例の金融政策決定会合は4月3~4日だが、それよりも前に臨時の会合を開く意向があるかどうかについては「(臨時会合の有無を)私が申し上げるべきではない」と言及を避けた。

また、今後の金融政策について「量的、質的に大胆な金融緩和を進める」と繰り返し強調。単純に金融緩和を通じて市場への資金量を拡大させるのではなく、効果を発揮するためには、日銀がどのような資産を購入するのかが重要とも説明した。

大胆な金融緩和というと、追加的に資産を買入れる「量」に注目されがちだが、むしろ、今後のポイントは、従来からの金融緩和の枠組みの変更だろう。

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