原因はネズミ?東電・福島原発の停電

仮設設備の思わぬ落とし穴

使用済み燃料プールなど9つの設備が一斉に停止した東京電力・福島第一原子力発電所の停電事故は、ネズミの接触による仮設電源盤のショートが原因だった可能性が強まっている。

ネズミと思われる小動物の死骸(東京電力提供)

東京電力は3月20日午後4時30分からの記者会見で、仮設電源盤の壁面や計器用変流器(端子)がすすけていることを示す写真(=タイトル下写真=)を公表。電源盤の下の床に、体長15㌢㍍程度のネズミと思われる小動物が死んでいたことも明らかにした。

仮設設備のリスクが顕在化

東電は「原因については究明中」(尾野昌之原子力・立地本部長代理)としたうえで、「小動物が外部から入り込んでケーブルを伝わっていき、高圧の端子に載ることは可能」との見解を示した。問題の電源盤がトラックに搭載されて屋外に設置されていたことなど、仮設設備のリスクの大きさが改めて浮き彫りになった。

記者会見する東電担当者(右が尾野昌之・原子力・立地本部長代理)

福島第一原発内で大規模な停電が発生したのは3月18日午後7時前。高温を発する燃料集合体1533体を収納する4号機使用済み燃料プールやセシウム吸着装置「キュリオン」など9つの設備がほぼ同時に停止した。最終的にすべての設備の稼働が再開するまでに29時間もかかっており、使用済み燃料プールの温度上昇などの問題が発生した。

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