もう1つある。問題は暖冬の影響や景況感など、一時的な要因だけではなく、市場の変化に対応できなかったことだ。実際、2015年8月期まで5期ほど売上高は微増しているが、値引き販売による在庫処分が続いた結果、営業利益は20億円台で横ばいだった。
ヒマラヤの祖業であるウィンタースポーツ市場は、長く縮小傾向が続いている。スキー・スケート・スノーボード用品は、2015年で1350億円(『レジャー白書2016』日本生産性本部)。20年前に比べて、3割ほどまで大きく落ち込んでしまった。
代わって伸びているのが、「アスレジャー」と呼ばれる市場だ。アスレジャーとは、アスレチック(運動競技)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語で、米国でヨガパンツを普段着に取り入れるファッションが浸透したことが、流行のきっかけとされる。日本でも、スポーツウエアを普段着として、着用するファッションがトレンドになっている。
スポーツメーカー各社はこれらの動きに対応し、機能性を保ちつつも、ファッション性が高く日常着に取り入れやすい商品の開発に力を注いでいる。
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