イタリアのオープンカーは火傷するほど熱い 「アバルト124スパイダー」の魅力

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アバルト・124スパイダーは、MTで388万8000円、ATで399万6000円で、性能や豪華なパーツからするとリーズナブルに抑えられています。イタリアだと4万ユーロなので、じつは世界一安く買えるのが日本なのですよ。

幼い頃から自分の夢を自覚

──なぜワインバーグさんは自動車デザイナーを志したのでしょうか?

私はアルゼンチンのブエノスアイレス出身で、6歳の頃からクルマの絵を描いていました。とくにお気に入りだったのがフェラーリです。父はパワフルなクルマが好みで、グリルを見ただけで年代が判別できるくらいのクルマ好きでした。

父からクルマ好きのDNAを、母からはデザインのDNAを受け継いだので、幼い頃から自分の夢を自覚し、夢を追い掛けることにしたのです。

自動車デザイナーの仕事は狭き門で、デザインの学校を出たからといってなれるものではありません。いつも募集があるわけではありませんから、運の要素も必要です。それでも、幸運は待っていて降ってくるものでもありませんしね。

アルゼンチンからイタリアに渡り、デザインの学校で学びましたが、自分で積極的に動いたからこそフィアットのデザイン部門に潜り込むことができたのだと思います(笑)。

今の愛車は、初期型のアバルト・595コンペティツィオーネと、フィアット・500Xです。500Xは日常の足として使い、アバルトは走りを楽しみたい時に乗っています。自分のルーツを忘れないために、アルゼンチンの国旗を貼っているんですよ。

フロントに比べるとリアのデザインはおとなしめで、エレガントな雰囲気。しかし、4本出しのマフラーがその性能を主張する

──アルゼンチンのお肉って、なんであんなに美味しいんでしょうね(笑)

イタリアのビステッカも大好きですが、帰国したときの一番の楽しみは、地元のお肉を食べることなんです(笑)。ステーキって肉を焼くだけの料理ですが、調理するとアルゼンチンも日本もイタリアもまったく違う味になりますよね。

アルゼンチンの牛は大きな牧場でのびのびと育って、健康的なものを食べてるから美味しいのだと思います。もっとも、私は和牛も大好きですけれど(笑)。

ルーベン・ワインバーグ FCA アバルト・デザインヘッド
1972年、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。2001年、フィアット・アドバンストデザイン部門のジュニアデザイナーに就任。以降、2008年にアバルト・チーフ・エクステリアデザイナーに、2010年にアバルト・デザインヘッドを歴任。

 

(文:Kaijiro Masuda)

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