・日本の首相がマリオになって登場した時、東京でのオリンピックはepic(最高)のものになることがわかった。(英BBC のツイッター)
・観客が驚きの声を上げるのと同時に、インターネットも興奮に陥った。ツィッターはマリオが首相だとわかると、熱狂の渦に包まれ、「日本の首相は史上最高の登場を遂げた」などといった声にあふれた。(英Daily Mail)
・スーパーマリオか安倍晋三か?日本の首相がリオで勝利の登場。安倍晋三の最高の登場シーンは、東京五輪の興奮の幕開けとしては、これ以上のものはなかった。(米Fortune)
・スーパーマリオが閉会式の主役を奪う。マラカナ競技場は安倍首相がコスチュームを脱ぎ、登場した瞬間に喝采と拍手が沸き起こった。(米NBC)
・東京2020。君はもう僕らを夢中にしたよ。(Yahoo! Sports)
・ビデオはすごかったし、私も日本に行きたくなった。(英The Guardian)
・首相はマリオになり、ショーの主役を奪った(米CNN)
・安倍首相(のパフォーマンス)に対するソーシャルメディア上での反応はおおむね好意的だった。ユーザーは首相が愉快なスタントができることに喝采をおくった。(米Bloomberg)
どのメディアも型破りな演出と趣向に興奮
どのメディアも型破りな演出と趣向に興奮し、大絶賛している印象だ。ツイッター上でも、「日本に行きたくなった」「待てない」「涙が出た」「すっごいクールだ」などといったコメントであふれた。
もっとも、今回のようにスクリーンの映像と会場を繋げる演出は、2012年のロンドン五輪開会式で、より大掛かりな形で行われている。英国を象徴する映画である『007』の主人公ジェームズ・ボンドがエリザベス女王をエスコートしてヘリコプターに搭乗。会場上空で女王が颯爽とヘリから飛び降りる映像と、実際にスタントマンがヘリから舞い降りるシーンを同期させ、会場にエリザベス女王が現われるという演出をしてみせた。その意味では、演出としての目新しさがあるわけではない。
しかし、映像に登場した「キャプテン翼」「ドラえもん」「ハローキティ」、そして「スーパーマリオ」が、日本ならではのソフトパワーを印象付けた。実は、2020年に東京でオリンピックが開かれることを知っている人は、海外ではそれほど多かったわけではない。筆者はつい最近までアメリカに滞在していたが、東京開催を知っている人は100人中1~2人程度と言ったところ。自国で開催される場合はともかくとして、他国開催の場合は、それほど関心があるわけではないのだ。
そうした中での今回のプレゼンテーション、特に安倍首相のパートの演出の奇抜さは、世界の耳目を集める意味では最大級のインパクトといっていいだろう。
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