米ダウなど主要3指数、終値で最高値更新 原油などのコモディティー銘柄が高い
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数ともに終値で最高値を更新。原油高を好感しエネルギー株が買われ、素材株も上昇した。原油は5週間ぶりの高値をつけ、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は0.6%高。ドル安で他のコモディティ関連株も買われ、S&P素材株指数<.SPLRCM>は1.0%上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)が低金利を維持するとの観測が株式への投資意欲を高めてきたが、一部アナリストは、予想を上回る企業業績で一段の株高を見込む。
レイモンド・ジェームズのチーフ投資ストラテジスト、ジェフリー・ソート氏は「(低)金利に支えられた強気相場から、企業業績が主導する強気相場へと移行しつつある」と指摘。企業業績は年内に上向き「数年にわたり」改善し続けるとみている。
2015年第3・四半期に始まったS&P総合500種企業の減益傾向は今年第4・四半期に終了する見通し。トムソン・ロイターのデータでは、第4・四半期決算は8.3%の増益が見込まれている。
17日公表の7月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、今後の利上げに関する手掛かりや、米経済情勢に対するFRBの見解が示される可能性がある。ただ、米インフレ率はFRBの目標である2%を下回って推移しているうえ、主要国中銀は景気支援のため金融緩和を進めているため、市場は米国の早期利上げには懐疑的だ。
企業合併・買収に関する報道も好感された。水質計測器などを製造するザイレム<XYL.N>はスマートメーター技術会社のセンサスUSAを現金約17億ドルで買収すると発表、ザイレムは3.9%上昇した。
不動産投資信託のミッドアメリカ・アパートメント・コミュニティーズ(MAA)<MAA.N>は同業のポスト・プロパティーズ<PPS.N>を約38億8000万ドルで買収すると発表。ポストは9.4%上げたが、MAAは4.9%下落した。
短文投稿サイトのツイッター<TWTR.N>は6.8%高。ニューヨーク・タイムズ紙は、同社とアップル<AAPL.O>が、ツイッターのアプリを「アップルTV」に導入することで協議を進めていると報じた。
騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.89対1、ナスダックが2.24対1で、いずれも上げ銘柄が優勢だった。トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約55億株で、過去20営業日平均の64億株を下回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 18636.05 +59.58 +0.32 18588.59 18668.44 18588.59 <.DJI>
前営業日終値 18576.47
ナスダック総合 5262.02 +29.12 +0.56 5242.18 5271.36 5241.14 <.IXIC>
前営業日終値 5232.90
S&P総合500種 2190.15 +6.10 +0.28 2186.08 2193.81 2186.08 <.SPX>
前営業日終値 2184.05
ダウ輸送株20種 7852.56 +45.38 +0.58 <.DJT>
ダウ公共株15種 681.34 -10.82 -1.56 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 790.44 +10.60 +1.36 <.SOX>
VIX指数 11.81 +0.26 +2.25 <.VIX>
S&P一般消費財 651.70 +0.83 +0.13 <.SPLRCD>
S&P素材 305.81 +2.94 +0.97 <.SPLRCM>
S&P工業 510.07 +3.08 +0.61 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 562.49 -0.87 -0.15 <.SPLRCS>
S&P金融 323.27 +1.85 +0.57 <.SPSY>
S&Pエネルギー 511.14 +2.98 +0.59 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 865.11 +1.08 +0.13 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 179.08 -0.60 -0.33 <.SPLRCL>
S&P情報技術 785.86 +3.78 +0.48 <.SPLRCT>
S&P公益事業 253.48 -3.99 -1.55 <.SPLRCU>
NYSE出来高 7.41億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 16885 + 15 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 16870 0 大阪比 <0#NIY:>
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