ビジネス交流会で「学歴」を聞いてはいけない はじめての交流会・懇親会での振る舞い方
また出席者名簿が配られているならば、知っている人がいないか確認するのも手だ。そこに取引先など自分と関係のある会社があれば、「御社の○○さんは弊社の担当でして」と、相手先の担当者の名前を出して共通項を見つけることができる。
上司や先輩の紹介で参加した場合は、事前に上司や先輩が知っている参加者の名前を教えてもらい、あいさつをしておいた方がいいだろう。「○○の部下です」「△△の後輩です」といえば、話のきっかけになるし、その関係者が後日、上司や先輩と会ったときの話題にもなる。
ただ知り合いや、上司や先輩のツテだけを頼りに話し相手を見つけていると、交流の範囲が限られるし、「内輪の交流」で終わってしまう場合もある。知らない人にもバランスよく声をかけるようにしたい。
戻ってこなくても相手は気にしない
初対面の人との心の距離を縮めるためには、共通項を見つけることがポイントだと西山氏はいう。相手の会社に自分と共通の知人がいたり、出身地が一緒だったりすると、一気に親しくなれるものだ。
ただ共通項を探ろうとして根掘り葉掘り聞き過ぎると、反感を買うことがあるので、注意したい。西山氏が挙げる一例は「出身校」。「出身大学にコンプレックスを持っている人は意外と多く、出身校を聞くと不穏な空気が流れることがある。必ず初対面の相手に出身校を聞く東大卒の知人がいて、本人には悪気がないのだが、非常に感じが悪い」。
また、家族のことや既婚・未婚を聞くのも、やめておいたほうがいいという。複雑な家庭もあるし、未婚であることを悩んでいる人もいる。相手からそのネタを話してきたのみ、応じるようにしよう。
交流会でありがちなのは、最初に会った人と延々と話してしまうこと。何人も話して気を遣うのが嫌なのか、話を終わらせるタイミングがつかめないのか、理由はそれぞれあるだろう。しかし、多くの人との交流を目的としているのであればもったいないことだ。
「別れるタイミングが分からないなら、『ちょっと飲み物を取ってきますね』と言って取りに行くといい。それで戻ってこなくても相手は気にしない」と西山氏はアドバイスをする。相手も「やっと次の人と話せる」と思っている場合もある。話を終わらせて、次の人のところに行くことにそれほど気を遣う必要はない。しつこく営業をしてくる相手につかまった時も使える手だ。
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