子供に教育費をかけすぎると老後貧乏になる 年収無視の「背伸び投資」に潜む危険なワナ

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月日は経ち、2016年春。ともに50歳を迎えた優子さんと美香さんの息子たちも22歳です。

優子さんの息子は、地元の中学校、都立の上位高校と進み、現役で国立大学に合格して、この春、金融機関に内定が決まりました。中学、高校時代、進学塾には通っていましたが、教育費としては、一番おカネがかからない「オール国公立コース」を歩んだのです。

偏差値上位の大学でも就活がうまくいかなかったら?

一方、美香さんの息子は、小学校4年生から塾に通い始め、無事第1志望の私立中学に合格し、そのままエスカレーター式に高校に進学しました。一浪した後、偏差値上位の私立大学に進みましたが、思うように「就活」が進まず、1年間留年して、現在、海外に語学留学をしています。

「小学校は公立、中高大は私立コース」、さらに予備校代と留学費用までかかった非常におカネがかかったケースといえますが、決して極端とは言えません。ここで両家の教育費を比較してみました。

田嶋家と大内家の教育費の比較(幼稚園から大学まで)

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※ 1 文部科学省の平成26年度「子供の学習費調査」より「幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学習費総額」と文部科学省「平成27年度学生納付金調査」「平成26年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」より計算 ※ 2 幼稚園〜高校までの習い事や塾など学校外活動費は含んでいない。 ※ 3 駿台予備校、河合塾、代々木ゼミナール、東進ハイスクールのハイレベル国公立文系志望コースに自宅から通った場合の概算の平均値で計算してめやすとしたもの ※ 4 先進国に1年間語学留学をした場合の概算の平均値をめやすとしたもの ※ 5 入園の3歳から22歳まで19年間の平均額 小数点以下切り捨て ※ 6 高校卒業後から大学卒業までとする

どうでしょうか。教育費の合計で見るとわかるとおり、大内家は、田嶋家の約2倍の教育費がかかっています。

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