スズキ「スペーシア」で反撃 「広さ」が売りの軽ワゴン、ダイハツ、ホンダ追う
軽自動車大手のスズキは2月、新型軽自動車「スペーシア」を3月15日から販売すると発表した。スペーシアは車高を1.7メートル以上と高くして車内空間を広く取ったタイプの軽ワゴン車。もともとは「パレット」で展開していた車種の後継モデルという位置づけだ。
「タント」や「N BOX」の後塵拝する
パレットはこのカテゴリの草分けで根強い人気を誇るダイハツ「タント」や、最後発ながら大ヒットを続けるホンダ「N BOX(エヌボックス)」の前に苦戦していた。モデルチェンジを機に車名も変更し、追撃に臨む。
このクラスの最大のセールスポイントは何と言っても車内空間の広さ。その広さを印象づけるために「スペーシア」というブランドが採用された。
開発を担当した熊谷義彦・四輪技術本部第一カーライン長は、「パレット購入者の間では満足度も高いが、競合車種と並べて比較した場合に、外観なども含めて広さ感が劣っていた」と競合に後れを取っていた要因を分析する。今回は、ホイールベース(前後の車輪間隔)を伸ばしてクラス最長の室内長を確保したほか、左右ピラー(窓柱)の上部間隔も広げた。さらに、ダッシュボードの高さを下げるとともに、手前への張り出しも減らして、車内空間の広さを追求した。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら