ゴルフで老後も楽しく健康的に!

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ゴルフは自分の好きなクラブを選べるので、年を取ってからでも若いやつに勝てる可能性が十分にあります。まさしく万人が楽しめるスポーツだと思いますね。さらに、ただスコアを競うだけではなく、プレーすることによって歩くという、無理のない健康的要素も加わります。きれいな空気を吸いながら運動できるのです。

僕も今年で66歳を迎えますが、日々、机に向かっているという職業柄、足腰の筋力は悲しいかな衰えていくばかり。唯一、身体を動かしているといえばゴルフです。今後も健康維持のため、体型維持のため(?)、趣味として楽しみながらゴルフは続けていくつもりです。前述したように、ゴルフは年を取ってからでも楽しめ、スコアを伸ばせるスポーツです。そうそう、僕の伯父は65歳のときにハンデが6から5になったんですよ。老後の趣味としても、ゴルフはたいへんオススメです。

奥様がたの井戸端会議にもちょっと似ていますが、よくご老人たちが病院の待合室をサロンにしている光景が見られます。元気な人間が病院を占拠していると本当の病人の妨げになりますから、これは実に問題です。その代わりと言っちゃあなんですが、ゴルフクラブのメンバーになれば、そこはサロンとしても成り立つんですね。クラブによっては、たとえば、思いついた日に一人でフラッと自分のメンバーコースに行っても、同じようなメンバーさんと組ませてくれて、その人たちと情報交換ができる交流の場となります。

あと、たまに会った同窓生たちと共通で楽しめることといったら、将棋でもマージャンでもなくて、やはりゴルフなんですよね。ゴルフをやって、そのまま解散ではなく、そのあと居酒屋に行って酒を飲んで楽しく帰るという。そういう昼・夜ダブルで一日中楽しめる日を月一でもいいから、作っていくというのも、これから老後の人生を送っていく中で必要じゃないかと思います。よく男性は定年後に趣味を持てず、会社という場を離れると孤独に陥ってしまうといいます。ゴルフ場は、男のサロンにもなるのです。

今は宅配便がありますし、昔と違って重いゴルフバッグを持って電車に乗る必要はないのだから、これまで自分で車を運転していた人は、少し早起きして電車で向かい、ゴルフが終わった後は、気にせず酒を飲んで電車で帰る、ゆったりとした一日を過ごしてみましょう!

さて、これまでの2年間、ゴルフに関することを好きなようにいろいろと書かせていただきましたが、僕の連載も今回が最終回となりました。

僕自身の老後のゴルフ生活の目標はというと、今までにイーグルは何度か経験したので、アルバトロスをぜひ出してみたいですねえ。そして喜びのあまり心臓マヒを起こし、ピンピンコロリで死ぬという誰にも迷惑のかからない(?)死に方、それが僕の理想の最期です(笑)。

弘兼氏の連載は今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。

弘兼 憲史 漫画家

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ひろかね けんし

山口県出身。早稲田大学法学部卒。松下電器産業(現パナソニック)勤務を経たのち、1974年に漫画家としてデビュー。現在、『島耕作』シリーズ(講談社)、『黄昏流星群』(小学館)を連載するほか、ラジオのパーソナリティとしても活躍中。

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