希望者殺到、ラッシュ工場見学がスゴすぎる 人気ツアーの裏にある"ラッシュの再生物語"

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実はこのランチ、パスタの麺と調味料以外の材料はすべては、ラッシュの化粧品に含まれているものを使って作られている。例えば、神奈川県産の卵はヘアトリートメントやシェービングクリームに、熊本県産のトマトは足用のクリームに使用されているものなのだ。

自然派化粧品の材料と聞くと、食品スーパーで売れないような質の悪いものをイメージしてしまうが、実際にラッシュが使用している野菜や果物はいずれも、食べて美味しい最上級品ばかり。旬の新鮮な野菜は、美容効果も高いと考えるからだ。

スライドショーで見る工場見学ツアー

お腹がいっぱいになった後は、参加者はシェフが着るような白いユニフォームを着用。ネット通販向けの商品を作っている工場へと見学に向かう。工場とはいっても、石鹸や入浴剤を成形するための小さな機械があるほかは、作業台と材料の詰まった大きな冷蔵庫、そして大小の鍋が並ぶコンロがあり、むしろ厨房のようだ。同社が工場を「キッチン」、作業員を「シェフ」と呼ぶゆえんだ。

ここでは、普段商品を作っているシェフが実演をしてくれる。今回作ったのは、ボディスクラブ。赤くて大ぶりな岡山県産のイチゴと高知県産のショウガを包丁で1つ1つカットする様子は、本物の料理人にそっくりだ。参加者からは「美味しそう」という声も飛び交った。

カットした野菜をミキサーにかけ、特製のエッセンシャルオイルを注ぎ、スクラブの役割を果たす米粉を投入。これを、アイスクリームのようにすくって容器に収めれば、商品の完成だ。

実演を見た後は、シェフのレクチャーを受けながら商品の手作り体験をする。今回は、スイカの形をした固形入浴剤作りに挑戦した。少々いびつな形に仕上がっても、それがまた愛着を生みそうだ。

手作り体験を終え、ワークショップや買い物の時間を経て、全てのメニューが終了。限定グッズの入ったお土産をもらって18時過ぎに帰りのバスに乗り込む頃には、参加者はすっかりラッシュに魅せられてしまった様子だ。

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