エリートたちのキャリア・恋愛事情<最終章>

インドで悟った真実の愛

最後に:本稿を一人の人に捧げる

このインドの話を終えるときに、やはりある人への個人的な感謝抜きに正直に終わることはできない。私のバックパッキング旅行好きは、ある一人の女性との出会いから始まった。私は今までと違ったように世界に接し、ゴア、ムンバイ、ヴァラナシで半年前ここであなたの心をよぎった情景を追体験しようとしてきた。人と付き合うというのは、その人の視線を通じて世界を見ることができるようになるということであり、人生にいい影響を与えてくれた人への感謝はいつになっても色あせないものである。

最後に会って10年が経ったが、この瞬間も世界のどこかで、元気にしているだろうか。おそらく今もチベットやモロッコなど、ニコニコ変わらぬ笑顔で飛び回っていることだろう。10年に一度のヒンズー教祭典、クンブメーラに湧く遥かインドのヴァラナシから、下手したら10年越しのストーカーと思われそうだが、ふと懐かしくなってコラムに書き綴ってみた。

昨日人生相談したインドのお坊様の話によると、私たちは30年後の2月以降、一度会う機会があるらしい。あと7メートル布をお布施したら80%の確率でよりを戻せる、と言われたが、値段がどんどん吊り上がってきたので払えなくなり、さすがにやめておいた。

30年後の2月20日というと、もはや私は立派な爺さんで、あなたは紛れもなく、婆さんである。この再会は到底ロマンチックとは思えず、むしろ年寄りの座談会になりそうだが、冬のソナタで10年、インドのソナタは30年越しである。

30年後に再び笑顔であなたに会えることを祈りつつ、若手編集長の意向をまったく無視した本コラムを終えたい。お気に入りのチャイティーをすすりながら、ガンジス河の対岸の夕陽を眺めつつ――。

(本コラムはムーギー・キム氏の過去のコラムをもとに加筆・修正してお届けしています)

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