――シラスウナギについては、取引の不透明性も指摘されています。
都府県への聞き取りによれば、無許可による採捕もあれば、知事から「特別採捕許可」を得た正規の採捕者が、指定された都府県内の出荷先以外により高い価格で販売し(注:都府県によっては産業保護のため、シラスウナギの販売先を都府県内の養鰻業者に限定し、価格も低く抑えている)、ゆえに過小報告が行われているケースも指摘されている。これをどう改善していくかは、非常に大事な課題だ。
私も採捕現場に何度か行ったことがあるが、夜の暗い中で、たくさんの人が採るので、なかなか正規の採捕者と無許可の者の区別がつかない。そこで今年の秋から、正規の採捕者に顔写真入りの証明書を発行したり、現場で確認をするためのワッペンや帽子などの着用を義務づけたりといった、対策を考えている。また、適正な採捕数量の報告を徹底するため、未報告者には許可の取り消しなどの処分を強化するよう、水産庁に指示をした。今年の秋の許可に向けて、しっかり対応したい。
いつまでもこういう状況が続けば、ウナギの資源にとってもよくない。許可を取った人が正しいルールに沿って採捕する、ということが大事だと思っている。
日中韓台で池入れ量削減を合意した
――ニホンウナギを採っているのは、日本だけではありません。2014年には日本・中国・韓国・台湾との間で、ニホンウナギの池入れ量(養殖に用いられる稚魚の量)を前年比2割削減することで、合意しました。ただ、有効な資源管理のためには、池入れ量の上限が高すぎるという声もあります。
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