ドガの『稽古場の踊り子たち』の構図は、日本の浮世絵の影響を受けたもの。踊り子が画面の対角線上に斜めに配置されている。画面の中央には日本風の扇も見える。ドガは生涯にわたって踊り子を描いた。

有名画家の、見たことのない作品
そのほか、コロー、シスレー、ピサロ、ロートレック、ボナール、ブグローなど、印象派とその前後の時代の作品が展示される。「73点を時系列で並べることを心掛けました。19世紀のフランス絵画の歩みが一望できます」と阿佐美さん。

名だたる画家ばかりだが、約8割は見たことのない作品が並ぶ。ルノワールの『鳥と少女(アルジェリアの民族衣装をつけたフルーリー嬢)』も、初めて見る方が多いだろう。仕事帰りのルノワールでホッとひと息つけそうだ。

「奇跡のクラーク・コレクション-ルノワールとフランス絵画の傑作-」
2月9日~5月26日
三菱一号館美術館
東京都千代田区丸の内2-6-2
TEL 03-5777-8600(ハローダイヤル)
木・金・土10:00~20:00
火・水・日・祝10:00~18:00
(入館は閉館の30分前まで)
月曜休館(祝日は18:00まで開館し、翌火曜休館、5月20日は開館)
一般1500円
6月8日~9月1日に兵庫県立美術館に巡回
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら