産まない決断をした49歳女性が悟ったこと 私は"私の人生の選択"をしただけである
彼らは決して一人でいることに悩んでいたりせず、人生は一度きりだからと言って独身を謳歌している。
あれからより仕事に集中でき、結果がどんどんついてくるようになった。おひとりさまとして、女性誌から取材を受けるなど、これまでと世間の考え方が少しずつ変わってきているような気がした。
女優の山口智子さんも自身の“産まない”決断を雑誌のインタビューで答えていた。
「私はずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。今でも、一片の後悔もないです。人それぞれ、いろんな選択があっていいはず。もちろん、子供を持って初めてわかる感動もあると思います。実際に産んでみないとわからないことだと思うけれど。でも私は、自分の選択に微塵の後悔もないです。夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです」(FRaU 3月号)
私は“私の人生の選択”をしただけ
私にはまだ夫はいないが、彼女の言うとおりこの選択に後悔はないと思った。私は“私の人生の選択”をしただけのこと。自分と違うからといって、相手に価値観を押し付けることも、否定することもないのだ。
結婚をする人、しない人、子供を産む人、産まない人。それぞれ間違えた道なんてあるわけがない。きちんと自分の選んだ道に後悔することなく、自分らしくいることが幸せのかたちだと気づかされた。
そのことに気づかせてくれた母は、「邪魔者がいなくなった」と冗談を言いながら父と新たなふたりの道を築いている。来年には海外旅行へ行くんだと張り切っていた。
私もひとりの道を築き、一度きりの人生を楽しみたいと49歳にして今一度、心から思った。
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