安倍首相は年内に「衆院解散」をするのか これからの「外遊日程」を見れば見えてくる

✎ 1〜 ✎ 113 ✎ 114 ✎ 115 ✎ 最新
拡大
縮小

最後は恒例の競馬コーナーである。

先週末の参院選投票日の7月10日、当欄の競馬仲間であるぐっちーさんと編集F氏の3人で、福島競馬場に行ってきた。目指すは当日のメインである七夕賞(G3)。この日の福島参戦は、筆者にとっては5年連続の挑戦となる。

当日は投票を済ませてから、やまびこ45号に乗って午前11時13分に福島駅に集合。タクシーで福島競馬場に移動し、まずはフードコートの「肉の上杉」で腹ごしらえ。6Rから戦闘開始。ぐっちーさんは秘蔵のイタリアンワインを持参して、いつも通りの豪快な打ちっぷり。編集F氏は、「今日はやっぱり4番ですよ!」などと「出目」を気にするタイプ。筆者は騎手重視で、地元に縁がある木幡兄弟を中心に狙ってみた。ギャンブルの世界は各人各様、「これが正解」は存在しないのだ。

注目の七夕賞は、1着アルバートドックに2着ダコールであった。山崎さんが先週の当欄で予想した「本命」に「単穴」がドカンと来ているではないか 。しかも3着はオリオンザジャパンであったが、僅差の4着がこれまた単穴のマイネルラクリマ。こっちが来ていれば、「3番人気―5番人気―14番人気」という超ド級3連単が飛び出すところであった。

ということで、七夕賞勝負は選挙関連のテレビ出演のため、福島には来られなかった山崎さんの圧勝となった。当方は函館11RのマリーンSをひとつ当てただけで、肝心の福島は連敗街道まっしぐら。競馬の奥深さをまたひとつ思い知らされる結果となったのである。

「福島の馬場コンディションはなお良好」

現地では福島民報の名物競馬記者、高橋利明さんと熱い福島競馬トークを交わすことができた。高橋記者曰く。

「今日の結果は私も意外でした。福島競馬場の芝がどんどん良くなっているんですよ。夏の福島は荒れる、と言われて久しいのですが、手入れがいいから今シーズンは先行逃げ切りが決まりやすい。今日もディープインパクト産駒がワンツーフィニッシュですからねえ…」

レース終了後はかならずコースを歩いてみる、という高橋記者による貴重な証言だ。今週末のバーデンバーデンカップに挑まれる方は、この点に是非、ご留意願いたい。

旅打ちはつくづくいいものだ。春のG1シリーズが終わって心に空洞ができたと思っている競馬ファンのあなた、仲間とともに行く福島ツァーは楽しさが一杯ですぞ。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT