佐藤優の教育論「行かせるなら公立?私立?」

『子どもの教養の育て方』特別編(その2)

ただし無理はせず家庭の経済力に見合った教育を

井戸:私立がいいのはわかるのですが、不況で給与カットなどもあり、住宅ローンもあったりすると、子どもの学費を払い続けていけるか不安だという人も多いのではないでしょうか。

井戸まさえ(いど・まさえ)
前民主党衆議院議員(兵庫1区)
1965年、仙台市生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。松下政経塾9期生。東洋経済新報社勤務を経て経済ジャーナリスト、兵庫県議会議員を2期勤め、2009年より民主党衆議院議員として、衆議院内閣・法務・消費者特別各委員会理事を歴任した。5児の母。公式ホームページ

佐藤:そういう場合には、専門家に相談するのがいいでしょう。ライフプランナーです。

ライフプランナーは非常に正確なアドバイスができます。たとえば、「都心に住んでいるために家賃負担が高く、なおかつ周りを見れば私立に入れなければいけないという状況になっているが、千葉か埼玉に行けば家賃負担が4割減って、さらに公立が充実しているから、住宅と教育の問題を両立して実現できる。だから千葉か埼玉に引っ越しましょう」などといった現実的な提案をしてもらえます。

ライフプランナーは、保険外交員に相談して探すといいですね。保険の勧誘とかで知り合った人ではなくて、学校時代の友達などで損保関係の仕事に就いている人が一人くらいいるでしょう。そういう人に、家計について専門で見られる人はいないか、その人には謝礼はいくらくらい払えばいいかを教えてもらえばいいのです。

実際、子どもを私立にやって家を買ってローンを払ってというスタイルの場合、頭で計算すると、年収が手取りで1500万円くらいないといけないようなモデルなんですね。共働きなら、夫婦がそれぞれ年収1000万円くらいないとできない。かなり難しいと思います。

だから、自分たちが見ている夢が達成可能かどうか、現実をきちんと見ることが大切ですね。

井戸:何が何でも私立や国立とは考えなくてもいいということですね。

佐藤:はい。公立でも、県によって非常に優れた学校もありますから。

※ 対談の続きはこちら:

(その3)本当に力がつく本の読み方

(構成:髙橋扶美/鈴木充、撮影:今井康一)

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