列車から降りると、「ようこそ名古屋車両所へ」という横断幕が出迎えてくれる。車両所は検査設備を有しているため、ドクターイエローを床下から眺めて、作業員から下部構造の説明も受けられる。
建物の外には、さまざまな大型の保守用車両が並んでいる。架線作業車はトロリ線の点検や張り替えのために、作業台を最大9メートル上昇させることができる。マルチプルタイタンパーは砕石の突き固めを行い、レールの歪みを是正するマシンだ。迫力のある突き固めの実演に、見学者の間から歓声が上がった。
ドクターイエローの内部見学が終わるころには、日が暮れていた。帰路は新幹線でなく大型バス。車両所の作業員たちが総出で見送ってくれたのが、印象的だった。
「こうした旅行商品を企画するときは、現場の社員を説得するのが大変」と、旅行商品の開発担当者は言う。「でも、現場の人たちは参加者が喜んでいる様子を見て、やってよかったと思ってくれるようです」
ツアーに参加した親子たちの笑顔を目の当たりにした、名古屋車両所の作業員たちも満足したことだろう。きっと自ら次の企画を練っているに違いない。
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