ユニクロ、厳冬で一段の躍進 ヒートテック、ウルトラライトダウンがヒット

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

こうした冬用商材の集中販売戦略が、今冬、日本列島を襲った厳冬にピタリと的中。ヒートテックやウルトラライトダウンの販売好調が牽引し、全国的に急激に気温が落ち込んだ11月の既存店売上高は前年同月比13.7%増を達成。残暑が続き伸び悩んだ9月、10月の売り上げ減を十分に吸収した。直近では前年が14.2%増とハードルの高かった12月も4.5%増でクリアし、足元1月の販売も好調に推移していると思われる。

柳井会長兼社長は「停滞期」との認識

今期の出足だけ見ると、一見好調に見える国内ユニクロだが、前12年8月期は0.5%の既存店マイナス。柳井正会長兼社長自ら「停滞期にある」と評したように、近年は売上が伸び悩み成長は鈍化しつつある。

また、前年は春物の在庫を絞りすぎ急失速した苦い過去もあり、今回は足元が好調でも海外ユニクロ事業のみ業績予想を上方修正するにとどめ、国内ユニクロ事業の業績修正は見送っている。看板商品のヒットを追い風に、引き続き収益柱である国内ユニクロの成長を維持できるかがカギになる。

(撮影:今 祥雄)

秦 卓弥 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はた たくや / Takuya Hata

流通、石油、総合商社などの産業担当記者を経て、2016年から『週刊東洋経済』編集部。「ザ・商社 次の一手」、「中国VS.日本 50番勝負」などの大型特集を手掛ける。19年から『会社四季報 プロ500』副編集長。21年から再び『週刊東洋経済』編集部。24年から8年振りの記者職に復帰、現在は自動車・重工業界を担当。アジア、マーケット、エネルギーに関心。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事