ユニクロ、厳冬で一段の躍進 ヒートテック、ウルトラライトダウンがヒット

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ユニクロの好調は続くのか。

カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが1月10日に発表した2012年9~11月期(第1四半期)決算は売上高3181億円(前年同期比16.7%増)、営業利益566億円(同16.9%増)と好調な滑り出しとなった。

国内で冬用商材の販売が好調だったことに加え、中国・韓国など海外ユニクロの売上が想定以上に伸び、13年8月期通期業績見通しも上方修正した。

ユニクロは今秋冬の戦略商品として保温効果のある機能性肌着「ヒートテック」や軽量ダウン「ウルトラライトダウン」など高機能な冬用商材の拡販を掲げていた。ヒートテック10周年となる今13年8月期は東レとの共同記者会見も大々的に行い、新たに吸放湿機能の追加や色柄数を倍増させるなどの改良をPR。それぞれ世界で年間1億3000万枚、1300万枚販売するという高い目標を自ら設定していたほどだ。

金曜日と月曜日にもセール展開

また、これまで毎週土日限定で展開してきたセールを、12年秋から金・土・日・月曜日と平日も挟み込み3~4日間にわたって機動的に展開。同時に特定商品のキャンペーン販売を積極的に展開することで、「フリース」や「暖パン」なども含む防寒用の冬用商材の売り上げを拡大してきた。値引きを伴うキャンペーンで粗利率は前年同期比0.8%悪化、客単価も減少したが、それ以上に来店客数が大幅に増加した。

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