原因不明の体調不良は一体なぜ起こるのか

整体・鍼灸治療のプロが指南する対処法

「振動覚」とは、極めて微細な揺れで、いわば波動のようなものなのですが、この感覚は意識的に鍛えられます。基本的には、人間の原点に返ることで、脳の発達過程を体感することが重要になってくるのですが、そのための方法がいくつかあります。

たとえば、天気が悪くなる前日や、台風が九州地方にきているときなどに調子が悪いという方はいませんか? これは、気圧などの圧力や湿度の関係から体に負担がかかっていて、情報を体が感じ取っているサインなのです。臨床を通じて、体の不調の原因を調べていると、意外なこともわかってきます。

それは、子供の頃に受けたケガや発達過程での間違った使い方、あるいは心因的な問題などが原因となっている場合があります。子供の頃にブランコから落ちてお尻を強く打った、高い所から落ちた、乳児のうちからすぐに立って歩いていたなど、その時には問題視されないことが後々に大きな問題となりえることもあるのです。

私は目には見えない不可視部分の存在を無視できないと考え、原因となっている問題にアプローチすることで、現われている症状を改善する治療を行っています。医療の観点でみると科学的根拠(エビデンス)が十分には確立していない分野ですが、多くの患者が救われている事実があり、自分でやる分にはおカネもかからず、手軽にできる方法です。

「ハイハイ運動」で振動覚を鍛える

まず、「ふらつきを改善するための運動指導」として私は「ハイハイ運動」を推奨しています。乳幼児が行う「ハイハイ」をすることが振動覚を鍛える有効な手段となって五感が調整され、結果として原因不明の体調不良も快方に向かっていくことがあります。特に、振動覚は発達段階の中でも、「延髄」と「脳橋」「中脳」の影響を受けています。

五感と振動覚の問題を改善するためのキーポイントは必ず発達段階、特に「延髄」「脳橋」「中脳」へのアプローチが必要不可欠となっていきます。「ハイハイ運動」は、「側頭骨」「腸骨(腰の骨)」「膝蓋骨(膝の皿)」が作る平衡感覚をコントロールしている場所に効果的に刺激がいくのです。スマホやパソコンを常用するビジネスパーソンの方々には、原因不明の体調不良、倦怠感、慢性的な睡眠不足、眼精疲労などに悩まれている方の多くがこの平衡感覚に負担がかかっている場合が多々あります。

次ページほかにも手軽にできる運動を紹介
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