ユナイテッド航空「空の絶景」が大ブレイク 旅客事業で生まれたインスタの成功事例
「インスタグラムは、私たちのブランドを表現するアート・キャンバスとなった。インスピレーションを与え、情熱をかき立て、目的地と旅行客をつなぐ、視覚的なハブとなっている」と、ユナイテッド航空のソーシャルメディアコンテンツマーケティングのディレクターであるK・C・ジーン氏は言う。
「多くの場合、『航空ギーク』と私たちが呼ぶ人たちにアピールするのは、上空からの息を呑むような絶景を写した写真だ」。
「旅行の仲間」という人格
この分析結果によって、ユナイテッド航空のソーシャルメディアは新しい「人格」をもつことになった。それは「旅行の仲間」である。これは彼らのインスタグラムコンテンツに強く反映されている。
インスタグラムに上げられる写真では、誰でも撮影できる角度でありながらユニークなアングルで航空機が美しく捉えられている。また青・白・ゴールドといったユナイテッド航空のブランドカラーが強調されていることが多い。
ジーン氏によるとコンテンツに添えられるコピーも「フレンドリーで、ポジティブ、かつ洞察力に優れていて、楽しい性格」というペルソナを想起させるものになっているそうだ。飛行機での旅行と聞くと、ときに数時間も並ばないといけない荷物検査を思い出して嫌になるものだが、まさにこんな友人が一緒に居れば苦にならないだろう。