意外と知らない「自分の時給」はこう計算せよ 時間単価を知れば働き方、納得感が変わる
2.実際に計算してみよう
では、実際に時間単価と残業単価を算出して、残業代についても計算してみましょう。1日8時間、1週40時間を超えて残業すれば、原則は1時間につき時給を1.25倍に割り増しした金額がもらえます。
2人のケースを参考にしてみよう
■IT系の事務職Bさん(36歳)のケース
・月給41万円(基本給28万円、資格手当4万円、家族手当4万円、住宅手当2万円、通勤手当3万円)
・月平均所定労働時間は160時間
・1カ月の残業時間は10時間
【時間単価】32万円(基本給+資格手当)÷160時間=2000円
【残業単価】2000円×1.25=2500円
【残業代】2500円×10時間=2万5000円
になります。
■金融系の専門職Cさん(38歳)のケース
・Bさんと同じ月給41万円(基本給30万円+職能給8万円、通勤手当3万円)
・月平均所定労働時間は160時間
・1カ月の残業時間は10時間
【時間単価】38万円(基本給+職能給)÷160時間=2375円
【残業単価】2375円×1.25=2969円
【残業代】2969円×10時間=2万9690円
月給41万円で給与はまったく同じBさんとCさん。でも、手当の内訳で、Cさんのほうが残業単価は約500円も高く、残業10時間で5000円の差がつくことになります。家族手当や住宅手当は、業務とは直接関係のない属人的な理由等で支払われている賃金なので除外されるわけですが、月給の内訳で時間単価も変わってくるため、要チェックです。
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