意外と知らない「自分の時給」はこう計算せよ 時間単価を知れば働き方、納得感が変わる
1.時間単価はこうすればわかる!
まずは、アルバイトでいう時給、つまり時間単価を割り出す方法を実際に見ていきましょう。これは、以下の式で計算することができます。
「毎月支払われる賃金」とは、基本給だけでなく、役付手当など毎月もらえる金額も含めてのものです。
ちょっとややこしいのですが、「毎月支払われる賃金」から除かれる賃金が法令で7つ決まっています。つまり、額面通り、単純に月給=「毎月支払われる賃金」というわけにもいかないのです。
具体的に除かれる賃金は、①家族手当、②別居手当、③住宅手当、④通勤手当、⑤子女教育手当、⑥1カ月を超えるごとに支払われる賃金、⑦臨時に支払われる賃金になります。これらの賃金が、支払われていれば「毎月支払われる賃金」は少なくなります。
なお、これらの賃金は、名称ではなく実態で判断されるので、たとえば、「家族手当」は家族の有無や人数に応じて支給されるのですが、独身で家族もいないのに家族手当が毎月2万円支払われているようなケースは、たとえ名称が家族手当であっても、実態が家族手当に該当しないので、2万円を除外せずに計算することになります。
「月平均所定労働時間」はこう割り出そう!
次に、「月平均所定労働時間」ですが、これはどう割り出せばいいでしょうか。
これは労働契約上、毎月働かなければならない平均時間のことで、会社のルールブックである「就業規則(給与規程)」で確認できます。
たとえば1日の所定労働時間8時間、完全週休2日制で祝祭日が休日の会社は、月に160時間前後になります。1日の所定労働時間が短く、休日が多いほど、「月平均所定労働時間」は短くなり、それだけ時間単価も高くなります。
なお、「就業規則(給与規程)」で具体的な数字が記載されていない場合は、少し面倒ですが「365日-所定休日×所定労働時間÷12」で計算することもできます。
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