三菱自動車、変わらぬ隠蔽体質

リコールで不誠実な情報開示

かつて「リコール隠し」で窮地に陥った三菱自動車――。当時の隠蔽体質はいまだに変わっていなかった。

三菱自は軽自動車の「ミニキャブ」や「トッポBJ」など8車種、計121万台の回収・無償修理(リコール)を国土交通省に届け出た。

リコール内容はエンジンからオイルが漏れないようにする「オイルシール」と呼ぶ部品を車両生産時と異なる材質のものに交換した場合に、エンジンオイルが漏れ出して油圧警告等灯が点灯する場合がある、というもの。今回のリコールでは10件の不具合の報告があったが、いずれも事故は起きていない。今回のリコール費用は約75億円を見込むが、今期の決算見通しには織り込んでいない。

同様のリコールは4度目

国交省は三菱自の報告や説明などに不適切な点があったとし、同社に対して口頭で厳重注意した。メーカーに対して国交省が口頭での厳重注意をするのは極めて異例だ。というのも、三菱は今回と同様の理由によるリコールを10年11月、12年1月、3月と過去3度にわたって行っており、今回が4度目となるからだ。

国交省は具体的な日時を明らかにしていないものの、近く同社に対し道路運送車両法に基づく立入検査を実施する意向だ。国交省によると、三菱自側からエンジンが停止する前に油圧の警告ランプがつくという説明を当初は受けていたものの、後からエンジンが停止するまでランプが点灯しないケースがあったと報告してきたり、三菱自の社内調査でエンジンオイルが70分で漏れるという結果が出ていたにもかかわらず、「徐々に漏れる」という曖昧な説明をされたりしたという。

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