警察は本当に捜査怠慢で動いてくれないのか 元警官が明かす「犯罪から安全に身を守る法」

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告訴状を提出しても「とりあえず預かっておきます」と言ってコピーした後に原本を戻してくる警察官もいます。何も知らない人は「これで告訴が受理された」と思うかもしれませんが、コピーを受け取ってもらっただけでは告訴が受理されたことにはなりません。

犯罪被害から身を守るためには?

犯罪の脅威から平穏な生活を守るためには、警察を味方につけるだけでなく、自ら被害を招かないよう犯罪を遠ざける心得も身に付けておきましょう。まず、犯罪を犯す可能性が高そうな人にはなるべく近寄らないことです。たとえば、政治家などの名前をやたらと出して信用を得ようとしてくる人物は要注意。偉い人の名前を出して相手を信頼させるのは詐欺師の常套手段です。さらに、身近にいる人物の言動や服装が以前と比べて明らかに変わったような「異変」が見られたら、しばらく距離をおいたほうがいいかもしれません。

自分自身が犯罪者に狙われやすいタイプかどうか知っておくことも、被害を避けるために役立ちます。これまで私が見てきた経験から言うと、犯罪被害を受けやすい人には次のような共通点が見られます。

① 簡単に人を信じる
② 人よりも欲深い
③ ルールを守らない
④ 優柔不断で嫌なことでもはっきり断れない

 

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もし、自分自身を省みて上記のタイプにあてはまるようなことがあれば、くれぐれも気をつけてください。怪しい人物が近づいてきたら、念のためやりとりなどを記録として残しておくことをおすすめします。

犯罪被害を遠ざけ、もし被害を受けても警察を味方につけることができれば、平穏な生活を脅かされるリスクは最小限に抑えることができます。日本人が犯罪を知り、警察を知ることで、犯罪による悲劇が二度と繰り返されなくなることを願ってやみません。
 

佐々木 保博 危機管理コンサルタント/セーフティ・プロ代表

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ささき やすひろ / Yasuhiro sasaki

1980年から埼玉県警察官として28年間勤務したのち、円満退職。その後、国会議員の公設第一秘書を経て、日本の慢性的な危機管理意識の欠如を痛感。警察では立ち入れないところの「正義」を実現するため「民間警察」として困った人のあらゆる悩みに解決策を提供する、株式会社セーフティ・プロを設立し、代表取締役に就任。警察OBの経験を生かしつつ、日々多様化するストーカー被害、反社会勢力などによる暴力、家族の失踪など日常のあらゆるトラブルに対し、警察や弁護士と違った角度から、常に相談者の気持ちを考えて適切な対応をアドバイスしている。

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