地方創生に欠けている「チーム感」の作り方 意外と話し合わない地域の人たち
永井:「旅行代理店」という言葉がありますが、JTBさんは長年旅行の販売代理をしてこられました。『交流文化事業』という考え方や『地域交流プロジェクト』の取り組みは販売代理とは異なる方向性です。
私自身も御社で早い時期から「地域交流プロジェクト」に取り組んできた方々とお話しすると、ご自身で主体的に取り組んで来られているな、という印象を受けます。
山下:会社からやれと言われて動いたのではなく、自分の興味で動いたところがありますね。永井さんのご著書『そうだ、星を売ろう』にも書かれていた「やりたいから、やる」というモチベーション3.0ですね。(笑)
意外と話し合わない地域の人たち
永井:2006年に分社化して変わったことはありますか?
山下:「地域のために働きたい」という人が多いですね。若い人を中心に「地域に貢献したい」というモチベーションが非常に高いですし、会社もその方針です。
永井:交流文化事業を進めるうえで、大事にしていることは何かありますか?
山下:地域のチームビルディングですね。地域づくりでは、ワークショップなどをしながらアイデアを絞り込んでいくプロセスが大切です。意思決定できる行政も地域の住民も事業者もみんな入って、組織横断的に一体感を生む、まさに「地域のチームビルディング」をしっかりやって、出てきたアイデアを共有して磨いていくプロセスが、現代の地域づくりではとても大事です。
なおかつ、単なる飲み会やお茶のみ話ではなく、きちっとオーガナイズされた場所で議論し、議事録に残して形にする段取りを踏むことですね。
永井:山下さんは、実際にご経験も多いですよね。
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