アマゾンを意識するローソン・ヤフー連合 食品・日用品の「宅配」で共闘
さらに、この「スマートキッチン」は、スマホで使いやすい設計にする。既存の「ロッピー」はパソコンからのアクセスが多い。「ロッピー」にモールとして組み込んでしまうと、スマホで閲覧しづらくなる。そのために新たなサイトが必要だった。
なお、「らでぃっしゅローソン」は12月でサイトを閉鎖する。らでぃっしゅローソンで扱っている有機野菜など1000品目が、「スマートキッチン」に移管される。ローソンは先月、らでぃっしゅぼーやの株式を10%取得すると発表しており、いずれは出資比率を20%にまで高める計画。食品分野でのEコマースをさらに拡大する狙いだ。
ヤフーはネット通販ナンバーワンを目指す
一方のヤフーは月間約5000万人がサイトを利用する強みを武器に、5月に資本参加したアスクルと12年10月からネット通販「LOHACO(ロハコ)」を展開している。ロハコではアスクルの品揃え、物流機能とヤフーの集客、決済機能を組み合わせ、14年半ばまでに「ネット通販ナンバーワン」になると宣言する。
今回のスマートキッチンはこうしたヤフーのネット通販強化の一環で、「ロハコは都度購入、スマートキッチンは定期購入であり、ユーザーは重複しない」(ヤフー)としている。
ローソンに限らず、セブン-イレブン、ファミリーマートもネット通販に本腰を入れ始めている。好むと好まざるにかかわらず、買い物をめぐる環境が変わりつつある今、流通大手がネットから目を背けて、勝ち残っていける時代ではない。
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