違うようで実は同じ?目立つあいまい公約 総選挙2012 第1回
衆議院を解散して2回目の週末となった11月後半の3連休。投票まで1カ月のスピード決戦を少しでも有利に進めようと、各党の党首は街へ街へと繰り出した。
「改革を前に進めるのか。それとも時計の針を逆に戻して古い政治に後戻りするのか」
11月24日、東京・国立駅前。東京19区から立候補を予定している前副大臣の応援に訪れた民主党の野田佳彦首相は、集まった数百人の聴衆を前に、解散以来口にしているフレーズを熱っぽく繰り返した。
同じ頃、菅直人・前首相の地元である東京・吉祥寺駅前では自由民主党の安倍晋三総裁が熱弁を振るっていた。予定時刻より15分ほど遅れて、車で駅前ロータリーに乗りつけ、街宣車に駆け上がると、演説のボルテージを一気に上げた。
「復興は残念ながら進んでいない。間違った政治主導で、(菅前首相は)役人を怒鳴りつければ物事が前に進んでいくと勘違いした。その行政運用によっていまだに被災地の方々の多くは仮設住宅での生活を強いられている」
抽象的な表現が目立つ今回のマニフェスト
多党濫立、節操なき離合集散、そして、曖昧模糊(あいまいもこ)としたマニフェスト──。12月16日投開票の総選挙、前半戦の特徴をキーワードで言い表すと、このように表現できるかもしれない。
11月27日には滋賀県の嘉田由紀子知事が「日本未来の党」を結成すると表明。小沢一郎代表の率いる「国民の生活が第一」や「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」などの諸党が合流し、当初十数党ほど濫立していた政党群も徐々に整理されてきた。