デキないオトコが会議で必ず口にする言葉 説明上手は3ステップの順番を踏んでいる

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実はデキる人の「いいこと思考」は、生物学的に正しいとビジネス論では言われています。サイモン・シネックという米国のコンサルタントが唱えた思考のモデルなのですが、人間の脳は

1.「それをやる意味」を考える
2.「それをやる方法」を考える
3.「それ」の具体化を考える

 

の順に進化してきた。だから脳の進化の順序をたどって、それをやる意味→やる方法→やることの具体化の順に考えて相手に伝えると、人間はわくわくするし、共感するし、納得する。という思考モデルです。

デキる人の「いいこと思考」の「どんないいこと」→「どんな風に」→「ウチしか出来ないナニカ」とぴったり当てはまります。

脳の進化に沿った説明で納得させる

逆にデキないオトコの「そもそも思考」は「何をしたいのか」の答え、つまり具体的な「それ」に終始する思考。思考が脳の進化と合ってないので、実は自分の脳も納得できないし、相手の脳も納得させることはできない。DFDN(デキるフリしたデキない)オトコの会議がぐずぐずしちゃうのは、脳に合わない思考法が原因でした。

DFDN(デキるフリしたデキない)オトコを会議中に説得するには、彼らの脳に合わない「そもそも思考」に合わせてはダメ。脳の進化に合わせた「いいこと思考」の順序で伝えることです。そうすれば、DFDNオトコの脳にだって納得させることができます。

デキる人の、相手目線で「どんないいこと」のシンパシーから始める方法は、一見まわり道に見えます。でもこの方法が、脳の進化ルートに沿っているから自分も周りも説得する近道になる。ソリューションじゃなくてシンパシーから始める。これからの会議は女性ならではの強みが求められるのかもしれません。200年前のある思想家の、こんな名言を思い出します。

男は苦労のあげくに結論に達するが女は共鳴だけでそこに達する。~エマーソン

 

タブ タカヒロ ビジネスコンサルタント、はたらく女性のかていきょうし

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たぶ たかひろ / Takahiro Tabu

東亜大学トータルビューティ学科客員准教授。外資系アパレル2社→MBA取得→コンサルティングファームという経歴で現在に至る。新卒でやたらと有能な女性の多い職場で女子力を鍛えられ、海外勤務も経験。MBA取得後、コンサルティングファームにて、男くさいロジックと競争の世界に翻弄され、一瞬自分を見失ったものの、土壇場で開眼。周りを巻き込み味方を増やしてわくわく仕事をするスタイルを確立。週末にライフワークとして行っている「はたらく女性のかていきょうし」は大人気の数カ月待ち。セミナー開催や、雑誌取材など多方面で活躍中。共著に『外資系コンサルはなぜ、あえて「手書き」ノートを使うのか?』(KADOKAWA)。

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