究極!その悪癖を絶つショッキングな方法 やめられない過食や喫煙、飲酒におさらば
嫌悪療法は過去80年ほど実践されてきた。シアトルのシック・シャデル病院は、アルコールや麻薬依存症の6万5000人以上の治療に成功してきたと発表しているが、その方法の一つは「反対条件付け」を用いたものだ。たとえば、お酒を飲むと気分が悪くなるような薬を投与する。また、監督下でショック療法も用いる。同病院の医師、カリヤン・ダンダラは、10日間の入院治療を終えた患者の回復をサポートするため、パブロクの使用に興味があるという。ただし、医師の監督のもとに使用すべきだとした。
「行動修正のためのツールとして、医師が処方して使うのに適している」とダンダラは言う。「メーカーは、使用に際しての指導と監督を強める必要がある」。
精神科のナース・プラクティショナー(診療看護師)であるミシェル・フリードランドは、彼女の患者5人がパブロクを使っているという。依存症や爪を噛む癖などを持つ人々だ。
「昨年、ある患者がこの製品を使っていると聞いたとき、ちょっと怪しい物ではないかと思った」と、フリードランドは言う。「だが、適切な使い方を理解して、患者がより熱心に治療に取り組むようになるのであれば、治療をやり遂げられる可能性は高まるのではないか」。
長期的影響についての調査はこれから
開発者のセシは、パブロクの長期的な成果についてのデータを集め始めたところだと話す。また、この春から臨床試験を行うことも計画しているという。パブロクは昨年11月に発売され、セシによると約1万人が使用したという。
長期的な影響についての科学的な裏付けはなく、痛みを感じる可能性があるにもかかわらず、フェイスブックや掲示板などで見られるユーザーからのフィードバックは熱心なものだ。特に、過食や大量飲酒などの問題を解決する最後の手段としては、熱い評価がされている。
セントルイスに住む24歳のバド・ヘネケスは、1日2箱もの喫煙をやめるため、パブロクを使った。「以前に禁煙しようとした時は、吸いたいという気持ちが残った」と彼は言う。「パブロクでは、その欲求が完全に消えた。それが科学的な効果なのか、プラセボ効果なのか、何なのかはわからないが、効果があったから理由は気にしない」。
(執筆:コンシューマー・テクノロジー・ジャーナリスト
Jennifer Jolly、翻訳:東方雅美)
© 2016 New York Times News Service
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