遠慮不要!「やけっぱち英会話」のすごい威力

「自己流の文例」だけで押し通そう

そうなれば、英語学習に挫折してしまうこともなくなります。

日本人は中学、高校と6年間英語の勉強をしています。本来なら、これだけ勉強すればかなり上達するはずです。しかし、外国人がいるミーティングやパーティーでの日本人はほとんど発言せず、ただ聞いているだけの人がほとんどです。

かつての私もそうでした。

大学卒業後に入社したコマツで留学制度ができたときには即座に申し込み、留学して最初の2カ月はスタンフォード大学の夏季英語学校に通いました。その間、キャンパス内にある学生寮に滞在していましたが、当時、話した内容といえば、名前と自分が日本人であること、コマツの留学派遣プログラムで来たこと、大学時代アメリカンフットボール部に所属していたことくらいです。その後は大学院に進みましたが、機械工学修士コースだったので英語を話す必要をあまり感じませんでした。まともな英語のディベートなど、経験したこともなかったのです。

私の英語力が一番伸びたのは、マッキンゼー入社4年目でした。ソウルでのプロジェクトにアサインされ、ひとりでいくつものプロジェクトを推進することになったのです。仕事上、英語でのやり取りは必須であり、英語ができない自分にもじもじしている余裕などありませんでした。

こうした経験から、英語を話すうえで一番重要なのは、居直ること、気にしないこと、もっというとやけっぱちになることではないかと思っています。うまく話そうとか、恥ずかしいといった気持ちを捨てて必死に話そうとすると、こちらの言いたいことが相手にはっきり伝わり、より真剣に対応してくれるようになるものです。

実際、韓国で同時並行的に進む多くのプロジェクトに対し、開き直って英語で発言し、リードするしかありませんでした。遠慮なく発言すると相手の反応が大きく変わり、急激に目の前が開けていきました。また、なんとなくではありますが、ビジネス英語らしきものができるようにもなりました。

好きな分野の情報を集めるために英語を使う

挫折しない英語学習に必要な要素は3つあります。ひとつは、英語学習への必然性を作ることです。そもそも英語はコミュニケーションツールであり、学習自体に特に面白さがあるわけではありません。そのため、「英語を勉強したい」という動機で勉強をはじめると、どうしても途中で挫折してしまうのです。

好きな分野に関する情報を集める手段として英語を使うこと。これが、英語の勉強をつづける大きな秘訣です。

たとえば、あることについてもっと知りたいと思ったとき、日本語に翻訳された情報というのは意外と少ないものです。本気で海外の動向を追いたいなら、英語の記事を読んだり、動画や海外の番組などを見たり聞いたりするしかありません。

興味のない事柄に関して英語で情報を集めるのは、苦痛に感じるものです。でも、たとえばハリウッド俳優の中に憧れのスターがいるのであれば、YouTubeの動画を観たり、日本語に翻訳されていない膨大な数のニュース、記事、英語のシナリオなどを読むことは楽しくてたまらなくなるはずです。このように「知りたい」という欲求を原動力にすれば、自然と英語になじむことができるのです。

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