「旅先でランニング」、ホテル大手が新戦略 ウェスティンが靴大手と提携
――ポビネリさんはリーボックからホテル業界に移ってきたとのことですが、健康やフィットネスへの取り組みについて今までの経験を生かせると感じたことはありますか。
リーボックでの経験も生かせた
これはどの業界でも言えるが、お客様が一番。お客様が必要とするものをまず最優先に考える。リーボックでは、お客様の求めるものは「フィットネス」ということで表現できるが、ウェスティンも冒頭に話したように「フィットネス」が特徴の1つ。そこが共通点だ。今回のプログラムにおいても十分生かせるところがあり、自身の経験はそこでレバレッジできている。フィットネスという要素をいかに、旅行や出張向けに展開していくかということでやってきた。
――日本人の旅行者は、ともすればホテル内にせっかくあるフィットネス施設を利用せずに部屋で過ごしたり、外へ飲みに行ってしまう。世界的に旅行時でもフィットネスを求めるニーズはかなり強いのか。日本人の旅行者にも訴えていきたいことはあるか。
ウェルネス(健康)を求めることは確実にグローバルトレンド。今後もどんどんそういう動きが高まってくる。ただ、それは地域や市場によって定義が異なる。
東京ではランニングやフィットネスに対する意識が、アジアの他地域に比べて高いと思うが、ビジネスマンが出張するとき、旅行時のウェルネスに時間を割くといった意識については弱いかもしれない。やはり、事前に計画しなくてはならないとか、出張時のように忙しい中でもあえて時間を作らないと行けないとか、ということが大きいのだろう。われわれとしては、いかに利用しやすく快適に、こうしたサービスを提供できるかだ。