トランプ大統領「誕生リスク」を検証してみた 人気は本物だがあまりにも予見不可能すぎる

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たぶんオバマ大統領の胸中では、「この問題でトランプ候補に非難されたとしても、自分は痛くもかゆくもないね」という冷徹な計算が働いていたのではないだろうか。だとしたらトランプ候補のお陰で、米大統領による史上初の被爆地訪問が実現することになる。

さて、3人の競馬ファンによるこの連載もすでに3年半に及ぶが、不思議な巡り合わせで筆者は3年連続で今週末のヴィクトリアマイルに当たっている。競馬ファンの間では、先週のNHK「参る」と今週のヴィクトリア「魔居る」は、ともに難解なレースとして知られている。2014年は当たり、2015年は外れだった。2016年は是非当てたいところ。

ショウナンパンドラの実力を買う

今回の牝馬の戦いは、ミッキークイーンとショウナンパンドラの二強対決。と言うと、「二強は来ない」の法則が気になるが、ここは素直にショウナンパンドラの実力を買おう。「マイルでは彼女には距離が短い」などという物言いは却下してしまえ。なにしろジャパンカップの優勝馬である。かかる実力差の前に距離は問題ではない。

え?「ショウナンパンドラは確かに強いけど、鞍上が心配じゃないですか」ですと?

これっ、なんてことを言う。

池添謙一騎手はこのところG1戦では、桜花賞(シンハライト)、春の天皇賞(カレンミロティック)、NHKマイル(ロードクエスト)と2着が3回続いている。特に天皇賞は惜しかった。こういうときに、「池添騎手を2着づけで馬券を買おう」などと下品なことを考えてはいけない。競馬の神様を敵に回してしまう。

「4度目の正直、こんどこそ勝て!」と励まして池添騎手を送り出そう。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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