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シャープの失敗が映すニッポン電機の急所 【短期集中連載】冨山和彦氏に聞く(第1回)

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ただし、暗黙知化は進化していく世界だから、これはこれでやっていかないといけない。標準化した技術はだんだんパワーゲームなって、最後はコスト勝負になる。すぐに陳腐化する。だから、陳腐化する前に、また上の段階で標準化して横展開しないといけない。

そうした改革を行うのは、会社のOSを入れ替える必要がある。個人や組織の行動様式やパターン、価値観など根本的な転換を迫られる。それはやはり大変。従来のOSに合わせて人事評価もされてきているし、フォーマルな人事評価だけでなく、誰をすごいと思うかといった価値観も醸成されている。それを切り替えるのはある種コペルニクス的な転換を伴う。

シャープは今がチャンスかもしれない

大きな軋轢を伴うので、いろんな悲劇も起きる。光と影ができる。士族階級が全員失業みたいなことが起きちゃう。それはやはり平時にはできない。太平洋戦争の敗戦のように全部のシステムが壊れたときでないと難しい。

倒産危機のような危機バネが効いているときに、英明な君主が出てきてガーッと改革をやってしまわないと平時ではできない。日産自動車のカルロス・ゴーンさんもそうだった。

逆に言うと、経営危機にあるシャープは今がチャンスかもしれない。(第2回に続く)

(撮影:今井 康一)

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