3メガバンク”無風”の中間決算

誤算は株式減損のみ

三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)の3メガバンクは11月14日、そろって2012年度(2013年3月期)の9月中間決算を発表した。

3メガとも通期の業績見通しを堅持(SMFGは純益4800億円から5400億円に上方修正)しており、”無風”の決算だったといえる。「唯一の誤算は株式減損」(みずほFGの佐藤康博社長)。3メガとも株式市場の低迷で多額の株式減損を計上したが、それを国債売却益で埋めた格好だ。

利ザヤ取りづらい環境続く

各行とも貸出金残高は海外を中心に増えているが、超低金利下で利ザヤのとりづらい環境が続いている。MUFGのリテールや法人など顧客4部門の業務純益は減少した。依然として国内は「預金はジャブジャブ、貸し出しは伸びない」(永易克典社長)環境が続く。

さらに株式市場の低迷で、多額の株式減損(株式等関連損)を計上した。MUFG1735億円、SMFG1328億円、みずほFG2275億円。それらをカバーしたのが国債売却益だ。MUFGは国債等債権関係損益で株式減損を上回る2752億円を計上しており、他行も事情は同じ。上期は国債売却益に依存した決算だったといえる。

「下期は株式の減損がなければ、国債売却益を出すことはない」(MUFGの永易社長)。ただ、銀行経営にとって、株価動向の影響をいかに軽減するかという課題が残る。最も株式減損の影響が大きかったみずほFGでは、2010年度から3カ年で政策保有株1兆円の削減を唱っており、今上期でも企業側から1500億円分の売却許諾を得た。

次ページみずほは保有株縮小へ委員会を設置
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 最新の週刊東洋経済
  • 本当は怖い住宅購入
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
MARCH大解剖 早慶を猛追!<br>進化する5大学の最前線

明治、青学、立教、中央、法政の5大学は「MARCH」と称され、志願者数も偏差値も右肩上がり。その中で実力で勝るのはどこでしょうか。大学ランキング、最前線の取り組み、親世代とは一変した新・学部序列、付属校など多角的に分析します。