マイクロソフト「サーフェス」の衝撃

日の丸パソコン崩壊?

こだわりはまるでアップル

時間をかけて開発をしただけのことはあり、サーフェスの仕上がりは上出来だ。実際に使用してみると、電源の立ち上がり、アプリの操作性などがアイパッドのようにスムーズ。筐体の細かいデザインにも凝っており、「ヴェイパーマグネシウム」を削り出したボディは細部まで滑らかで、まるでアップルのようなこだわりを感じさせる。カバーキーボードや電源アダプターなどの周辺機器にもアイデア満載だ。

アイパッドにはない大きなメリットは、ワード、エクセルなどのマイクロソフト純正ソフトがそのまま動くという点。スマートフォンやタブレット端末などで幅広く用いられるARM系のCPUを使用しているため製造コストが低く、電池のもちもいい。

サーフェスに搭載されているARM向けのOS「ウィンドウズRT」を搭載した同種のタブレット端末は、ASUS、レノボ、サムスンからも発売されている。

たとえばキーボードが付いているASUSのRTタブレットは599ドル。サーフェスの価格も、最も安いキーボードを付ければ599ドル。つまり、価格は完全に横並び。機能に大きな差がない以上、“純正品”が市場を引っ張る流れになるのは必然だ。そのためもあり、参入を決めていたエイサーは、市場動向を見極めるまで発売を延期すると表明。パートナーとの間に不協和音が流れている。

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