澤田秀雄が「ロボット王国」で描く世界一の夢 熊本地震、ロボット、人材育成のすべてを語る

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――2015年に澤田経営道場を設立した。さまざまな事業展開を支えるために人材育成に乗り出したのか。

澤田経営道場は将来の経営者を育てるために作った。経営は自分でやってみて失敗してみて、経験値を積むことが必要だ。企業で一番大切なのが、"人"だ。次世代を支えるのだから、20~40代の中からしか道場生を選ばない。寮を作って、給料も払って、年間2億円ぐらいの費用がかかる。でも、ロボット事業をやるにしても天才たちを集めないかぎり、世界の競争には勝てない。経営をするにしても人を育てなければ勝てない。

座学として、半年ぐらい歴史や理論、経営を学ぶ。自分でゼロから考えるより、「ランチェスター戦略」や「孫子の兵法」を学んでおくほうよい。学ぶだけでは知識にすぎないから、ハウステンボスで1年半ほど実際に経営をやらせてみて、経験値を積む。能力がある人はベンチャー経営者として旅立っていくか、うちのグループ会社の社長になるだろう。

澤田氏の描くHISグループの未来像

――HISの創業から30年以上経った。グループ会社も多くあるが、まだ経営者となる人材は育っていない?

育ってないね。下から上がってくると、抜けていることが多い。最初からトップになるんだと思っていないと、組織を守ろうとするサラリーマン社長になってしまう。澤田経営道場では最初から経営者になろうと思って勉強しているから、気持ちの持ち方も違う。ここでは経営のプロを養成する。うちはいろんなことやっているので、このままでは人が足りなくなる。これから10年かけて100人の経営者を育てればいい。

――HISではさまざまな事業を手掛けてきた。どのような将来像を描いているのか。

HISとハウステンボスは共同で「がんばろう九州キャンペーン」を展開している。新聞にも全面広告を打った

世の中のために貢献できる企業だ。植物工場はまだ実験段階だけれど、10~15年後にはもっと進化して世界一生産性の高い植物工場が世界や日本の農業に使われるようになる。

エネルギー問題も紛争の原因になっている。だから、新しいエネルギーの研究開発をしたい。今はまだ水素発電などの生産性が上がらないが、10~15年後にきちっとでき上がれば、エネルギー問題が解消される。

既存の旅行事業ももっと大きくなる。10~20年後にエネルギー部門、食料部門、そしてロボット部門といった新しい事業が世の中に貢献しているような企業グループにしていく。そのための経営者を今、育てている。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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